いよいよ待降節

明日から待降節に入ります。今年も残り約一ヶ月。・・・まだ今年を振り返るには少し早いですね。

クリスマスにはシュトーレンを焼くのが普通かもしれませんが、シュトーレン作りは私には少しハードルが高いので、本日は、フランスパンに挑戦しました。といっても、調理台のない狭い台所なので、丸いブールを作ることにしましたが、フランスパン用の小麦粉が手に入らないので、強力粉と薄力粉を混ぜてみました。・・・大らかな性格ゆえ、適当に焼いてみたら、若干焦げてしまいましたが、それほどの大やけどではなかったので、ほっと一息。初めてにしては、まぁまぁ、と自己憐憫の精神で、自分で自分を褒めておきましょう。

パン焼き用の石窯なんかあったらいいなぁ~。・・・よし! 年末ジャンボだ! 1等当てて、会社をやめて、どこかの田舎で自家製パンが売り物のカフェを始めるぞ!・・・こういうストーリーの映画があったような気がします。・・・それはともかく、当てる前に、買わなければ・・・

2015-11-28 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : konekosan

休日も残り秒読み

久しぶりにカレンダー通りの土日休日。散らかっている部屋の中を少し片付けましたが、根気が続かず、残りは後日。そして久しぶりに「敬愛なるベートーヴェン」という映画のDVDを観ました。2007年に公開された映画です。8年ぶりに観たわけです。コピー機のない時代ですから、ベートーヴェンの書きなぐったような自筆の楽譜をきれいに写譜する仕事がありました。映画は、架空の女性写譜師アンナが、難聴に苦しむベートーヴェンを助けて「第九」の初演を成功に導くというのが、主な筋です。8年前には気づきませんでしたが、この写譜師は、実はベートーヴェンの魂の片割れではないか、というような気がしました。

それはともかく、この映画の中での一番のクライマックスは、第九の初演コンサートの場面です。ほとんど耳の聞こえないベートーヴェンに合図を送るために、アンナが、客席から見えない場所で指揮をしますが、これは史実に基づくようです。この場面を手に汗しながら、観ていると、第九の演奏が終わるやいなや、思わず画面に向かって、「ブラボー!」と叫んでしまいました。・・・よかった、映画館でなくて・・・

でも、私が一番好きな場面は、アンナにベートーヴェンが音楽について語る場面です。

「音楽は単なる空気の振動だ。だがそれは神の息吹なのだ。神の息吹である空気の振動が、人間の魂に語りかけるのだ。音楽は神の言葉だ。われわれ音楽家は最も神に近い存在なのだ。われわれは神の声を聞く。神の唇(=意思)を読み取る。われわれは神の子どもたちを生み出し、神を讃える。それが音楽家だ。それができなければわれわれは必要ない」。

ピュタゴラスは、天体は、人間の耳には聴き取れない音楽を奏でながら運行していると考えていたようですが、その音楽を聴くことができるのは、ただ神のみなのかもしれません。そのような音楽を人間が聴いたら、人間の耳はその大音響に耐えられないであろうから、そのような大音響を聴けないということ自体が神の恵みであるという説もあります。いずれにしても、空気の振動を音として聴く、あるいは空気の振動を、鼓膜を通して音と認識できる能力は恐らく人間だけでしょうから、それは天体の音楽を聴くことのできない人間に対して神が下さった賜物なのかもしれません。

ベートーヴェンの音楽については、もっと話したいこともありますが、そのうち気が向いたら、またお話させていただきます。

第九については、ちょっとした面白い読み物としては、今道友信著「音楽のカロノロジー-哲学的思索としての音楽美学-」の中の付録「よろこびをうたう」という対話篇がありますので、興味がある方は、どうぞ。

2015-11-15 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : konekosan

たわいない話

今年は11月29日から待降節に入ります。まだ2週間以上先の話ですが、今年はふと思いついて、レープクヘンを買ってみました。レープクーヘンというのは、シュトーレンと並んで有名なドイツのクリスマスのお菓子です。ドイツからの輸入雑貨を扱っているお店で買いました。味見はまだです。

レープクーヘンといえば、ドイツにあるシュミットというお店が有名です。インターネットで注文できるようですが、ドイツから日本への送料など考えると、またこの時期に注文してすぐに届くとも思われないので、シュミットのレープクーヘンはあきらめました。

シュミットの本店はニュルンベルクにあるそうですが、確かミュンヘンにもシュミットがあったような気がします。今では海外旅行はおろか、国内旅行にも行く余裕などありませんが、20年以上前に、友だちと二人でドイツを旅したことがありました。話が長くなるので、レープクーヘンにまつわるお話だけ致しましょう。友だちのお父さんが私たちの旅行を心配して、ミュンヘンでは必ずこのドイツ人一家を訪ねるように、と紹介してくださったのが、ワーグナー家。音楽家のワーグナーとは何ら関係のない、まったく別のワーグナー家。ワーグナー・パパとワーグナー・ママそして、ワーグナー・ムスコの三人家族ですが、とっても個性的な一家で、ワーグナー家の人びとの話はいつかどこかでしたいものですが、このワーグナー家で、私は初めてレープクーヘンをご馳走になりました。細かいところの記憶がかなり薄れてしまっていますが、確か、レープクーヘンを食べるときは、コーヒーではなく牛乳を飲むのがいいのよ、とワーグナー・ママが言っていたように思います。恐らく、レープクーヘンがとっても甘いので、体内のカルシウムを溶かしてしまうゆえ、カルシウムを補うために牛乳が良いのだろう、と自分勝手に解釈しています。

それはともかく、このレープクーヘンを、好き嫌いの多い私にしては珍しく気に入って、お土産に買いたいと、ワーグナー・ママに言いました。すると、「わかったわ。あなたたち、ついてらっしゃい!」とママは私たちを引き連れて、とあるお店に行きました。そのお店が確かシュミットだったと思うのです。・・・ワーグナー・ママは、大柄な、いかにもドイツ女性という感じの人で、それに対して私たちは小柄なものですから、お店までの道中が、まさにカルガモ親子のお散歩のようでした。大股でどんどん進んでいくカルガモのお母さんの後から、2羽の子カルガモが、お母さんを見失わないように、全速力でちょこちょこ追いかけていくかのようでした。右も左もわからないミュンヘンの街中で、ワーグナー・ママを見失ったら、私たちは途方に暮れるしかなくなるので、とにかく脇目もふらず、ひたすらワーグナー・ママの背中を見つめて歩いていたような気がします。あの時迷子になっていたら、今このようにブログなど書いてはいられないでしょうから、迷子にならず、ホントよかったです。

 

2015-11-11 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : konekosan

雨の日曜日

今日は久しぶりのお休みです。・・・そうでもないですね。文化の日はカレンダー通りの休日でした。私の休日が日曜日と重なったのが久しぶりというべきでしょう。

電子書籍を一時期気に入って買っていたのですが、最近また紙の本に立ち返りました。PCや携帯の調子が悪いということもあるのですが、紙の本に戻った理由はいたって単純です。可愛い布製のブックカバーを買ったので、それを使いたくて紙の本にもどったというわけです。最近、お弁当を職場に持参しているのも、同じ理由です。可愛いお弁当箱を買ったので、それを使いたくてお弁当を持参している次第です。お弁当の中身は訊かないでください。ほぼ「日の丸弁当」に近いです。それはともかく、人の行動の契機というのは、案外このような単純な理由なのではないでしょうか。・・・・・・ん? 私個人の単純さを一般に敷衍するのは、だめですね。ゆえに、もとい。私の行動のきっかけは、こういう単純な事柄がほとんどです。

さて、そろそろ「ムネーモシュネー」の次号の準備を始めようかと思います。・・・といいながら、準備が進まず結局いつものように、一年があっという間に過ぎてしまうのでしょうが、このPCがまだ動いているうちに、何とか輪郭だけでもはっきりさせたいと思います。・・・しかし、私はそろそろ冬眠期に突入しそうです。

2015-11-08 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : konekosan