美しい五月に

5月になりました。

Im wunderschönen Monat Mai,

 

Als alle Knospen sprangen, 

Da ist in meinem Herzen

Die Liebe aufgegangen.

奇跡のような美しい月、五月に

すべてのつぼみが一斉に花開くとき

僕の心の中にも

愛の想いが湧き起こった。

 

意訳ですが、5月になるとこの歌を思い出します。そして、この歌と共に思い出すのがサラダを作っているドイツ人の青年。・・・もう何年も前のことです。いいえ、20年以上も前のことです。すでに亡くなりましたが、その頃一人暮らしのおばあさんがいて、そこの家にはいつも誰か訪ねて来る人がいて、私も時折その家をふらっと訪ねていました。いろいろ面白いエピソードがあるので、それは気の向いたときに、おいおいお話致しましょう。

そのおばあさんが、ドイツ人に日本語を教えていたことがあったので、その家にも日本語の上手なドイツ人が入れ替わり立ち替わりやって来ていました。そこでよく顔を合わせたのが、ユンケさんとメリケさん。なにせ20年以上も前のことなので、ちょっと名前に自信がないのですが、とても対照的な二人で、ユンケさんは大らかな、メリケさんは神経質な人でした。懐かしい!

あるとき、そのおばあさんの家でパーティーを開くことになり、ユンケさんはそのときは不参加でしたが、みんなでいろいろ持ち寄りました。ドイツ人が2人と日本人が5,6,人ぐらい集まったでしょうか。神経質なメリケさんが野菜サラダを台所で作っていたので、私が横でお手伝い。私もどちらかというと大らかな性格なので、一説によると私のは大らかなではなく、大雑把というらしいのですが、私の場合プチトマトは、洗っただけでヘタも取らずにそのままサラダボールに投げ込むのですが、メリケさんは違います。丁寧にヘタを取ったうえに、プチトマトを半分に切ってプチプチトマトにするのです。え!そこまで!と思う私をよそに、メリケさんは鼻歌まじりに、機嫌良くプチトマトをプチプチトマトにしていました。その時の鼻歌が、♪いん・う゛~んだしぇ~ねン・もな~と・ま~い♪ でした。みんなでおしゃべりしたり、歌をうたったり、楽しいひとときでした。

今やプチひきこもりの私に、そんな社交的な時代があったとは、自分でも驚きますが、今でも5月になると、メリケさんの機嫌の良い鼻歌が聞こえてきます。

 

2016-05-01 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : konekosan