今日は春分の日だそうです。新聞もなく、テレビのニュースも見ないので、世の中の動きがまったくわからないので、カレンダーで確認。小さく狭い世界で暮らしています。グローバル化と謳われて久しいけれど、窓を開けて見える範囲、手を伸ばして届く範囲、足で歩いていける範囲、それが本来の人の生活の場であって、そういう生活の場だけで満足してもいいのではないかな、とプチ引きこもりなので、そういうことを考えてします。
さて、前回の投稿のつづきです。・・・やけ買いで、安い電子ピアノを買ったという話でした。仔細は省略しますが、いつの間にか立場が逆転して、いつも私に説教する妹からは「買ったからには、ちゃんと練習するように」という厳重注意を受けました。ピアノが家具にならないようにしなければ・・・。「ちゃんと練習するためにどうしたらよいのだろう?」としばしの考慮の後、ひらめきました! そうだピアノを習いに行けばよいのだ! と即刻ネットで検索。こういう時だけ、プチ引きこもり状態から脱して、文明の利器を駆使する身勝手さ。避難は甘んじて受けますが、もともとが、「思い立ったら吉日娘」だったので、すぐさま通う教室を決め、体験レッスンも済ませて、入会成立。
次回までの練習課題の一つにハノンを指定されました。そして、△十年ぶりにハノンを買いに楽器店に行き、レジのそばにかわいいイヌ、ネコ、ウサギの絵のついたレッスンバックがあったので、それも購入。おばさんいはちょっと可愛すぎるのですが、ま、いっか。
△十年前。生活に余裕のない家でしたが、ピアノだけは、祖母の口添えで習わせてもらえました。今思えば、本当は祖母が習いたかったのかもしれません。そして、祖母に付き添われてピアノ教室い初めていったときのこと。商店街の一隅にあったピアノ教室だったので、帰りに同じ商店街の文房具店で、お稽古袋を買ってもらいました。それについさっきもらったバイエルを入れて、家に帰った記憶が、よみがえりました。
やけ買いも、ピアノ教室への入会も、すべてはノスタルジーのなせるわざかもしれません。今の生活があまりにも心にゆとりがないので、過ぎし日々をふりかえるという、後ろ向きになっているのかもしれません。