チョコミント

2018年の夏至は6月21日だそうだ。今が一番日の出の時刻が早い時期だそうな。私の一番好きな時期でもある。

日が長いのは良いのだが、梅雨の時期でもあるのがちょっと残念。でも、梅雨がなければそれはそれで困るので、仕方がない。

夏至が近づくと、私の仕事も本格的繁忙期に突入する。前にも紹介したような記憶がうっすらあるが、私は繁忙期と呼ばず、繁茂期と呼んでいる。仕事が次から次へとニョキニョキと伸びて、あっという間にジャングルになって、右へ進んでいいのやら、左へ進んでいいのやら、身動きのとれない状況になるので、繁茂期。やれやれ。

こういう繁茂期の楽しみは、チョコミントだ。チョコミントと言ってもいろいろあって、チョコレートだけではなく、アイスクリームやアイスティーにもチョコミント味がある。夏が近づくと一斉に、チョコミント味の飲食物が売り出されるのだが、なぜだろう。チョコミント好きの私には、一年中販売してもらいたいのだが、夏季に限るというのは、ミントの清涼感が夏の暑さを、ほんのわずか、申し訳程度に緩和してくれるからか。

チョコミントの中でもお気に入りは、某コンビニのチョコミントのアイスバー。これを食後のデザートに1本食べながら(2本食べたい気持ちをぐっとこらえて)、クラウス・コルドンの『ベルリン1919』を読むのがここ数日の私の日課になっている。コルドンの本の中では、主人公たちが、冬の寒さと貧困の中で、国家のイデオロギーと労働者のイデオロギーとの軋轢にあえいでいる姿が、重苦しい雰囲気の中で描かれている。のんきにアイスバーをかじりながら読むような本ではないが、ま、いっか。本の中に引き込まれるので、読んでいるとかなり疲れる。そのため、一度にたくさんは読めないが、そのかわりに6月いっぱいはこの本で楽しめそうだ。

引き込まれる、というのは、ヘレという主人公の後ろを私がついて回っているような、そういう錯覚を起こすことである。昨日、読んでいて興奮したのは、少年ヘレが街頭演説の一団の中に紛れ込んだとき、一緒にいた大人がその演説者を見て「あれはローザ・ルクセンブルクだ」とヘレにささやいたシーンである。「え!ローザ・ルクセンブルク!」、私も思わずつぶやいた。そのあとのシーンで、ヘレが家に帰って街頭演説の話をすると母親が「ローザ・ルクセンブルクを見たの?」とちょっと羨ましそうに聞き返していた。「そうそう、羨ましいよね、会ってみたいよね」と母親の反応に共鳴してしまった。

共産主義者ではないけれど、ローザ・ルクセンブルクには、何となく憧れる。30年ほど前に「ローザ・ルクセンブルク」という映画を観た。ローザの暗殺で、その映画は幕を閉じたが、何ともやりきれない怒りを覚えた記憶がある。

堅苦しい話は、やめにして、今夜もアイスとコルドンで、私の一日が終わるのだ。明日からまた仕事。・・・やれやれ。