睡眠導入

あまりに忙しすぎると、文字が私から逃げてしまうらしく、本を読む気になれない。老眼が進んで、今使っている眼鏡が合っていない所為もあるかもしれないが、本を開く気にもなれない。忙しすぎると困ることがもう一つあって、寝付きが悪いうえに、眠りが浅くなることである。

子どもの頃から、夜、布団に入って本を開くと、5分後には眠っていた。5分というのは少々怪しいが、それくらい速く、眠りにつくことができたのだ。「眠れない夜のために」というタイトルの本があったが、まさに眠れない夜のために本を開くのは、私にとってはもっとも良い睡眠導入方法であった。ただ、この方法だと、蛍光灯をつけたまま朝を迎えるという克服すべき新たな課題が生じる。手元だけを照らす読書ライトのようなものを持たない私には、かなりの難題である。

ところが、あまりに忙しくて、寝付きが悪く、本も読む気になれない今、どのように睡眠を導入するのか。オーディオ・ブックの力を借りている。CDブックというべきか。CDプレーヤーのタイマー機能を利用して、1時間後にCDがoffになるようにセットしておく。そうすると、蛍光灯もちゃんと消し、CDプレーヤーも消した状態で朝を迎えることができるのだ。しかも本を読んでいるのと同じように、5分後には眠りにつける。ありがたいことだ。

しかし、ここにもまた克服すべき問題が・・・。ほぼ同じ時間で眠りに落ちるらしく、いつも同じ箇所しか聞けないのだ。トラックを一つ先に進めても、二つ先に進めて、同じこと。それぞれのトラックの最初の方しか聞けないのだ。この前まで聞いていた夏目漱石の『硝子戸の中』の抜粋CDは、聞き覚えのある部分をパズルのように頭の中で組み立てて、ようやく各トラックの内容が把握できるまでに3ヶ月はかかったような気がする。いや、もっとかかったかもしれない。今は、シャーロック・ホームズの物語を聞いているが、これが11トラックに分かれていて、4トラックまでは何となく話の流れがつながったところだ。「千一夜物語」ではないけれど、犯人逮捕までは、あと何夜かかることやら。

2018-08-12 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : konekosan