2019年の復活祭を前に

 気づけば約2か月、更新を怠っていた。とにかく、貧乏暇なしで忙しく、忙しいうえに、そろそろ雑誌版の「ムネーモシュネー」を発行しようかと、準備を始めた所為で、更新を怠っているのである。・・・言い訳です。

 近しい人が、病を克服して帰ってきた。これがこの2か月の間で、もっとも嬉しい出来事であった。帰ってきた、と言っても、新幹線を利用しなければ会えない距離にいる。3月初めにぷらっと「こだま」に乗って日帰りで会いに行ったが、その時は、再検査までの療養期間だった。つまり最終検査に引っかかって、そのために再検査が必要だったのだ。どうなるか、と心配していたら、3月後半のある晩に、メールが飛んできた。「どこも悪いところはない」。私は、単純なので、そのメールを読んで飛び上がるほど喜んだ! …… 2週間後に電話があって、本人は、「『悪いところはない』とお医者さんは言うけれど、『良い』とは言っていない」と、ひねくれたことを言う。まぁ、確かにそうなのだが、「そこは素直に喜べばぁ~」と思ったが、言わなかった。

 3月初めに会ったとき、とても静かな時間の流れの中で、8か月にわたる闘病生活の話を聞いた。きっと一番苦しかったときのことは省略して、闘病生活でのいい側面だけを話してもらったのだと思うが、信仰に支えられている人だから、病気によって心が折れることなく、穏やかな日々の中で、徐々に回復していったようだ。

 その人の人生のお手本は、きっと兄弟姉妹の中で一番仲の良いお姉さまなのだろうと、私は密かに想像している。お姉さまのお話はよく聞かされる。そして、3月初めのときにも、お姉さまのお話を聞いた。お姉さまも篤信の人なのだが、「神は人間から奪うことはない。何も奪わない。もし奪うことがあるとしたら、それはもっと良いものを与えるためなのです」、とお姉さまが言っていた、と教えてもらった。とても印象深い言葉である。

 現地時間4月15日に、パリのノートルダム大聖堂が、火災にみまわれた。800年近く前に建てられた歴史的建造物が炎に包まれ、90m以上の高さを誇る尖塔が焼け落ちた。言葉にならない衝撃的な火災事故。人類の文化遺産が無残な姿になってしまった。何と悲しい出来事であろうか。永遠と思われたものが崩壊したのである。しかし、瓦礫の中から、尖塔の先を飾っていた風見鶏の像が見つかった。宝物の多くも救出された。マクロン大統領は、5年以内にノートルダム大聖堂を再建したい、と述べている。神は人間から文化遺産の一つを奪われたように見えるけれども、実はもっと素晴らしいものを創り出す機会を人間に与えてくださったのだ、と前向きに思いたい。…… やはりあの人のお姉さまは、素晴らしい人なのだなぁ。

2019-04-18 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : konekosan