立春も過ぎ、ずいぶん日照時間も長くなりました。さてそろそろ次号のムネーモシュネーの準備をしなければ、とは思うのですが、過酷な労働を強いられている日々のため、寝て、起きて、仕事に行って、帰って、寝て、起きて・・・という単純なルーティンに陥っています。そのうえ日々、人間的感情が薄らいでいくような気がします。
新しいPCへの、古いPCからのデータ移行はあきらめました。時間をかけて少しずつ私仕様に設定を変更していこうと思います。とりあえず、安心してブログの更新をできるようになったのは、よかった!
人間的感情が薄らいで、自己機械化が進む不毛な日々の中でも、ささやかな感情の揺らぎがたまにあって、その一つが先日NHKで見た、指揮者・ブロムシュテットのインタビューを見ていたときでした。今や世界最長老の現役指揮者になってしまったブロムシュテット氏。演奏の好き嫌いは趣味の問題なので、これは述べるべきではないと思うのですが、それはともかく、私は、ブロムシュテット氏の音楽に対する考え方にいたく共鳴します。10年ほど前だったと思うのですが、その時聞いたインタビューでも共鳴しましたが、今回も然り。ブロムシュテット氏は、ベートーヴェンの6番、田園について、フレーズを口ずさみながら、説明し、時間に制限がなければ、きっと全曲ひとりで歌ってしまいそうな勢いでしたが、「ベートーヴェンは音画を作ったのではない。自然を模倣することなどできないのだ。彼は自然と向き合って、感じたことを音で表現したのだ」という氏の一言が、なんとも胸に響きました。これについては、いろいろ語りたい気もするのですが、自己機械化の進む今、別の機会に譲るしかなさそうです。
ともかく、新しいPCがきちんと作動していることを、ご報告を申し上げます。